お客様と一緒に新しいものを考える
Q:学生時代の専攻や、これまでの経験を教えてください。
学生時代は精密工学を専攻し、ロボットの指に適用する触覚センサーの研究開発をしていました。研究の延長で測定器メーカーに就職し、しばらく開発関連の仕事をしていたのですが、あるとき、開発管理システムのリプレイスを見て、IT分野、SIerの仕事もおもしろそうだなと思うようになりました。大学の同期がいたということもあり、DXCの前身である日本ヒューレット・パッカードに転職しました。
現在は、自動車関連企業のお客様の自動運転用データを作るシステムと、自動車メーカーのお客様の車載コンピュータのソフトウェアを管理するシステムを担当しています。どちらもプロジェクト管理がおもな業務です。私はお客様と一緒に新しいものを考えることが好きなので、その点は一貫して楽しみながら仕事をしています。
喜んでいただくことがモチベーション
Q:最近担当されたプロジェクトや、どのような時にやりがいを感じるか教えてください。
2011年頃、自動車関連のお客様の基幹システムを1年半ほどかけて刷新する大きなプロジェクトに携わり、それから5年ほど経って「業務中のある工程の負荷が非常に大きいので、このプロセスを変えたい」という業務改善のご依頼で再びお声がけいただきました。それは年に2回、5月と12月に実施される業務で、40人体制で週末も含めた3週間を要するという大変な内容でした。
プロジェクトの初期段階で現場の方々にヒアリングした中に、若い女性社員の方がいらして、「12月の土日に休みの予定が立てられないって、どういうことかわかりますか?」と詰め寄られたことは忘れられません。だからというわけではないのですが、これはなんとかしなくてはという思いでプロジェクトに取り組みました。1年かけて業務を洗い出して組み立て直し、さまざまな施策を実施した結果、3週間かかっていた工程を1週間に短縮することができました。現場の方にはとても喜んでいただき、経営的にも工程が大幅に削減できたとご評価いただいたことは、とても印象に残っています。
多くの場合、SIerが関与するのは作るところまでです。システムを運用して実際に効果が出るところまで立ち会うことはあまりありません。でも、このときは別の案件でお客様を訪ねたときに、評価を直接お聞きすることができました。このように、苦労して作ったものがお客様の課題解決に役立ち、喜んでいただけるのは大きなモチベーションになりますね。
最先端の知見がすぐに集まる環境
Q:DXCの魅力はどのようなところでしょうか。
DXCではアジャイル開発、スクラム開発に力を入れています。私のこれまでの開発スタイルもアジャイルが中心だったので、そのノウハウや成功事例を紹介する活動も業務と並行して行なっています。仲間が増えれば会社としての競争力も高まるし、私自身の仕事もスムーズになるのではという期待もあります。
DXCは日本ではまだそれほど社名が浸透していないかもしれませんし、組織もこじんまりしています。でも、グローバルで見れば非常に大きな会社で、最先端を行くエンジニアもたくさんいます。いろいろな知見を集めようと思えば、すぐに集まるので、そういった知見をベースに自分で考えて何かをしようとする人にとってはとてもいい環境です。自分で考え、やりたいことがあったら、やりたいといえばやらせてくれる、そんな環境がDXCにはあります。ぜひ力を試しに来ていただければと思います。